DSP基板で初体験ですよ
2015/4/9に発売されたCQ出版のインターフェース増刊を買ってみた。長めのタイトルからもわかるように、BlackfinというDSPが載った基板で主に音をディジタル信号処理して遊ぼうという趣旨の本だ。表紙にギター弾きのようなイラストがあしらわれていることからも想像できるように、エフェクターみたいなものをいろいろとプログラムしてみよう!という内容になっている。
音遊び!Blackfin DSP基板でディジタル信号処理初体験 (トライアルシリーズ)
- 作者: 金子真也/祖父江達也/中村晋一郎/坂口純一共著
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2015/09/10
- メディア: 単行本
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この基板は別途、電子工作するひとにはおなじみのマルツでも購入することができ、基板単体だと雑誌よりも2,000円くらい安く手に入れることができる。ただ、基板だけ買ってもどうやってPCからプログラムを流し込むのかわからなかったので、書き込み用ソフト欲しさから雑誌の方を買ってみた。表紙には「Mac OS対応」とあるから、Macでも安心なんだろうと期待して。
とりあえず基板に付属のピンヘッダをハンダ付けし、付録CD-ROMからMac用の書き込みソフトをインストールして、いくつかのビルド済みサンプルでディジタル信号処理を初体験してみて、ふむふむとかみしめた後、さてどうしようかというのが今。
以下、忘れんぼうさんへのメモ。
- 確かに書き込みプログラムは「Mac OS対応」版が付いているが、記事の中で「Mac」のマの字もみつけられない(気がする)
- 書き込みプログラムはMac版とWindows版でだいたい同じGUIアプリなんだけど、記事の中ではコマンドライン版の説明もある。記事はWindows版についてしか語ってないけど、Mac版のコマンドライン版書き込みプログラムは /Applications/miniconfig-gui.app/Contents/MacOS/miniconfig-cui にある。これはGUI版アプリのバンドルの一部
- 基板にはDSPとしてBlackfin ADSP-BF592というのが載っていて、それ用のGCCはWindows版インストーラがCD-ROMに入ってるし、sourceforgeにも同じインストーラが置いてある。でもMac版バイナリはなし。brewでもいいfomulaをみつけられてない。ソースから作ろうかぁ...と考えているところでBSD系はmktempが引数必須なのを初めて知った
- サンプルにあるmisc_ifx49_usbdac.ldrというプログラムを基板に書き込むと、PCからはUSBオーディオデバイスとして音声を出せる。"misc"で始まるサンプルはおまけ扱いみたいなのでどうこういうわけじゃないけどとても音が悪い。USBから入ったオーディオデータをDSPに入れてそのままDACに横流しするだけのプログラムに見えるのに、なんでこんな音になるのか気になる
- とりあえず、サンプル遊びの次のレベルに進むにはコンパイラとかアセンブラがないとね