ランニング時の水分補給にペットボトルを持ち歩こう<NIKEのRN8520を買った話>

6月頃から週末ランナーを目指しつつも、脚力の無さから走り出せずにウォーキングを続けている。かなり継続できているも、少しずつご褒美for meなサイクルを回せているからか。今回は、そんなご褒美グッズのひとつ、ペットボトルを持ち歩けるランニングポーチ(って名前でいいのかな)を手に入れた話。

週末の朝、朝食代わりのバナナを食べながら、録画してあるNHKのテレビ体操で準備運動をしてから、少しドブ臭い川べりのサイクリングロードを行き来している。

1kmあたり8分20秒ペースの早歩きと、ときどきペースを上げての軽いランを組み合わせた往復7.6km。大自然の木々の香りでリフレッシュとかいうこともなく、大阪の川の匂いの中、折り返し地点手前の無花果(いちじく)の木から漂ういい匂いだけが救いのコース。

夏になってからは、折り返し地点あたりに来ると水分不足のせいか、フラフラしてきたり頭が痛くなったりと大変だったので500mlサイズのペットボトルを持っていくことにした。

最初の頃は手に持って歩いたり走ったりしていて、飲んで残量が半分くらいの時に走ったりすると、手の動きに遅れて中の液体が揺れるのが体の動きのバランスを崩す原因になるような気がしてなんだかなぁと。次の作戦はタオルや家鍵や小銭を入れているとても古いペラッペラのウエストバッグに、無理やり500mlのペットボトルを押し込でみた。これはこれで液体の揺れの嫌さがなくなり、体を動かしているときの快適さは向上した。だが、飲むためには立ち止まってウエストバッグを体の前に持ってきて、ファルナーを開けてペットボトルを取り出すという煩雑が次の課題に。また、ペットボトルを入れるために、iPhone6の居場所はウェストバッグからランニングショートパンツのポケットへと追いやれるという事態にも。 

そこで、ペットボトルが入っていろんな小物が入ってiPhone6も入る腰につけるカバンを、アマゾンやらスポーツ用品のリアル店舗とかを探して数週間。ついに見つけることができたのでポチッと。

 

届いたのがこれ。NIKEランニングハイドレーションパックRN8520。黒、ピンク、オレンジの3色がある。よく似た商品としてRN8516というのがあるが、実店舗で確認してみたところ、小物入れ部の大きさはRN8520の方が大きく、iPhone6が入ったのはRN8520のほう。

ネット上にある画像では中がどうなってるのか、いまいちわからなかったので何枚か撮った画像を以下に。

 

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全体。ロゴとラインは夜間の安全に有効な反射性のもの。

 

 

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小物入れの入り口。中にはメッシュのポケットも。

 

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開口部を定規で計ってみる。0mm側は定規の端から始まってるシンプルデザインなmujiのアルミ定規。いいでしょ。

 

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小物入れ部は三角形になっていて、その深さが浅いところに定規を突っ込んでみると約6cm。ファスナーの上方向(画像右方向)にはあと1cmくらい余裕あり。

これくらいの深さがあればケースなしのiPhone6が入る。ただし、体からの汗がどれくらいしみてくるのかによって、iPhone6他の小物類の入れ方を考えないといけないかもしれない。

 

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小物入れ部の三角形、深いところに定規を突っ込んでみると約8cm。

 

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ちなみに、ペットボトルを入れるところには、ペットボトルの落下を防止するためのゴムが付いている。構造的にボトル格納部と、反射材ラインプリント部が別の布でできているのが面白い。

写真撮影するのにiPhone6を使ってるので、iPhone6が入っているところを撮影できていないのが残念なところだが、次のウォーキングアンドランには、こいつにiPhone6を入れて持って行きたいと思っている。

aitendoで買った液晶モジュールを組み立ててみよう

材料を準備

SPI液晶モジュール(128x64)[M12864G7567]という商品を買ってみた。この商品はFSTN液晶モジュール(128x64/SPI) [F12864G7567]と、多用変換基板 [P-12864G7567]がセットになったもので、セットの名前も内容物の片割れの名前も「液晶モジュール」というところがちょっとややこしい。 この液晶モジュールは名前のとおりSPIで接続する128x64の表示ができる。変換基板は液晶モジュールから出てくるフレキケーブルをピッチ変換することができる。

購入

SPI液晶モジュール(128x64)[M12864G7567]を購入する。今回は通販で購入した。

www.aitendo.com

準備

サイトの商品ページからFSTN液晶モジュール(128x64/SPI) [F12864G7567]と、多用変換基板 [P-12864G7567]のページをチェックする。 液晶モジュールのページからはコントローラチップST7567の資料へのリンクと、液晶モジュール自体の資料へのリンクがあるので手に入れておく。3Vくらいで動く事、バックライト電源に5Vを使った場合はバックライト用LEDの電流制限抵抗に100Ωを使用する事、コントローラチップにST7567を使用する事がわかる。謎なのは「(↑)背景画像が表示される。」という説明と清々しく晴れた空と緑の平原に1本の木の画像。

http://aitendo3.sakura.ne.jp/aitendo_data/product_img/lcd/fstn/F128X64G7567/F12864G7567_bgimg.jpg

変換基板のページからは資料へのリンクはなく、また回路図の説明も見当たらないが基板パターンが掲載されている。

開封

商品パッケージである袋から内容物を取り出す。フレキケーブルがびろんとなった液晶モジュールと、ディープなパープルの変換基板。他には何もない。

f:id:rohi:20160227191432j:plainパッケージ(空き袋)

f:id:rohi:20160227165038j:plain変換基板(左)と液晶モジュール(右)

想像

サイトの商品ページの画像からすると、液晶モジュールのフレキは変換基板の下に折りたたんでしまうもののようだ。商品ページの画像と同じ向きに基板と液晶モジュールを置いてみて、フレキケーブルの折りたたむ方向と変換基板への半田付けする面を確定する。 変換基板にはピンヘッダを半田付けするスルーホールとフレキケーブルを半田付けするパターンが数種類ずつ備わっていて、また「R」と書かれたおそらくチップ抵抗を半田付けするパターんと「RLED」というインジケーター的LEDを装着するためのようなスルーホールがある。液晶モジュールのフレキが13ピン(フレキでもピンって呼ぶの?)なので、13本分をべたーっと半田付けするんだろうな、とか、VDDとかSDAといった信号名のあるスルーホールの方が複数あるVSSをまとめたりしてくれてるんだろうから、こっちにピンヘッダを付けたらいいんだろうな、とか想像する。

追加材料と道具

バックライト用LEDのための電流制限抵抗が必要とのこと。商品ページには5Vで100Ωとなっているので、とりあえず言われるがままに100Ωの抵抗を用意する。程よいものがなかったので、押入れで眠っていた壊れた電話機から部品取りするなど。 ピンヘッダは手持ちがあったのでそれを使う。 フレキの固定は液晶モジュールに両面テープが最初から付いてるので、用意する必要なし。 あとは、半田付けの道具と材料一式。

作る

まずは液晶モジュールのフレキを半田付けする。折り込んで程よくなる位置にフレキを固定してから、半田をじんわりとかして流し込む。フレキの固定はフレキにもともと両面テープみたいなのが貼られてるので、保護紙をはがして変換基板に固定する。

f:id:rohi:20160227165101j:plainフレキの保護紙をはがしたところ

f:id:rohi:20160227165623j:plain変換基板に固定したところ(まだ半田付けはしてない)

フレキと変換基板を半田付けするして、液晶モジュール裏側の保護紙(透明)も両面テープ的なものになっているので保護紙をはがして変換基板に接着する。

f:id:rohi:20160227180038j:plainフレキと変換基板の半田付けの後、液晶モジュールの保護紙をはがしたところ

100Ωの抵抗を「R」の位置に半田付けしたり、信号名のある方のスルーホールにピンヘッダを半田付けする。

f:id:rohi:20160227180112j:plain「R」の位置に100Ωのチップ抵抗を半田付け

f:id:rohi:20160227175203j:plain信号のある方のスルーホールにピンヘッダを半田付け

これでできたかなー、と思って一回、バックライト用LEDの配線をして5Vを流してみるけど変化なし。やり忘れている仕事が実はあった。 変換基板の裏側に意味深なパターンがあって、そこに半田を盛ってショートさせる必要があったのだ。とりあえず、今回はバックライト点灯実験をしたいだけだけどなんとなく全5箇所をショートさせてみる。バックライト以外をちゃんと使うときによく回路を確認してから信号をつなぐようにしないといけないので注意が必要。と、未来の自分に向けてここにメモしておこう。

f:id:rohi:20160227175516j:plain半田を盛ってショートさせた

動作確認(今回はバックライトの点灯まで)

ピンヘッダのVSSにGND、LEDに5Vをつなぐ。これまでの工程にミスがなければバックライトとして内蔵されている白色LEDが光る。 結果…

f:id:rohi:20160227180431j:plainバックライト点灯であの清々しい景色が!

清々しく晴れた空と緑の平原に1本の木が画面いっぱいに表示された。そうか、そういうことか。この液晶は背景画像がある液晶なのだ。その画像こそが、あの清々しく晴れた空と緑の平原に1本の木の画像なのだ。この件についてaitendoは何一つ隠し事はしていない、商品のページにしっかりと書いてあるのだった。

スプラトゥーンが最高すぎてIchigoJamにアナログスティックを装備した話

ゲームパッドのアナログスティックを交換

2015年の最高傑作。いや、ここ十数年での最高傑作だと思ってるスプラトゥーンが最高すぎてずっとやってるんだけど、だんだんWii UゲームパッドのLアナログスティックがおかしくなってきた。走ってるのにゆっくり歩きになるとか、かなり致命的な症状が頻発するようになってきたのだ。

ゲームパッドのAとBと+と-を3秒間押してキャリブレーションやり直したりしても改善したりしなかったりという状況はもう、アナログスティックの可変抵抗部品が磨耗したりして、いい感じの抵抗値にならなくなってきたんだろうなということで部品だけアマゾンで買ってみた。

この部品、縦横に動く可変抵抗と押し込んだ時のスイッチが実装された小さな基盤。これをごっそり交換するので作業の難しさは特にない。そう、特殊なネジを回すためのY字ドライバーさえあればね。

アネックス(ANEX) 特殊精密ドライバー Y型 No.3470A

アネックス(ANEX) 特殊精密ドライバー Y型 No.3470A

で、交換してめでたしめでたし。イカちゃんはうまく動くようになってストレスフリー。あとは機械の不調を言い訳にできない実力の世界。(最近不調っす)

こういう部品はどういうルートで出回っているんだろうか?純正なのかコピーなのか?新品なのか中古なのか?とか気になることは保留しつつ。

「倒したら戻ってこない不良品」というアマゾンレビューについて追記(2016/6/26)

アナログスティックのパーツ、アマゾンのレビューで見ると「スティックを倒したら戻ってこない不良品」ってのがたまにあるけど、そのことについて一言追記しておく。(ゴミやほこりだらけとか、汚れ系の指摘については言及しない)

まず、Wii Uに装着すれば、そこまでの角度で倒すことはないからロックされることもない。

確かにゲームパッドに装着せずに生のパーツのままスティックを倒したら戻ってこない。軽いクリック感でロックされる状態。逆方向に軽く力を加えれば元のセンターに復帰できる。しかし、これは不良品じゃなくてゲームパッドに装着すればそこまで倒すことはないくらい、生のパーツを無理やり倒している状態だと考える。

なぜ「無理やり」と判断するかというと、このパーツはおそらくALPSのこのページにある部品。同ページの外型図を見ると、スティック(図ではLever)はどちらにも倒していない状態をセンターとして、「Any direction」に対して「46°max.」が倒せる範囲と記されている。

生のパーツのままスティックを倒して戻ってこない時、これは確かにスティックの角度は46°(センターからすると、その半分の23°)を超えている。この時の角度はざっくり言うと約60°(センターから30°くらい)倒し込んでいる。この倒し方は仕様の範囲を超えた使用方法だから、戻ってこないことがあってもそれは不良とは言えない。

ちなみに、アマゾンから送られてくるスティックパーツではなく、手元のWii Uゲームパッドから取り出したスティックパーツも同様に倒しすぎたら戻ってこない。

廃品利用

調査

交換して不要になった方の部品は、捨てるのがもったいないのでちょっと調べて何かに使えないか考えてみて、結果このブログに思い出として記録しておくことになった。

写真にあるように5ピンのコネクタが付いている。これがゲームパッドのメイン基盤につながるところ。 f:id:rohi:20160110021053j:plain

テスター片手にそれぞれのピンの信号が何かを調べてみたので、以下に記す。名前は適当につけた。

  1. GND
  2. X(横方向のスティック位置。抵抗値は左>右)
  3. 電源
  4. Y(縦方向のスティック位置。抵抗値は下>上)
  5. SW(スティック押し込み時にGNDとつながる)

IchigoJamにつなぐ

電源ONで即BASIC起動のおっさんホイホイなIchigoJamはデジタル入力もアナログ入力もできるので、つないでみることにする。

ちょうどいいコネクタを持ってなかったので、コネクタの裏側の端子に近くにあったフラットケーブルをペタペタ半田付けした。間にコネクタやらジャンバケーブルやら適当なものを挟んで基盤とIchigoJamを接続する。

GNDにはIchigoJamのGND、電源にはVCC、Xはアナログ入力の5番目であるOUT1、Yはアナログ入力の6番目であるOUT2、SWはデジタル入力の1番目であるIN1に接続する。

IchigoJamのBASICからアクセスする

BASICのプログラムからはSWの方はIN(1)でポートの状態を取得できて、押し込んでいいないときは1、押し込んだときは0が得られる。

XとYはANA(5)とANA(6)でそれぞれ0〜1023の値を取得することになるが、まずはデジタル出力になっている各端子を、アナログ入力に切り替えて使う必要がある。

Xの場合はOUT1をアナログ入力にするため「OUT 1, -1」を、Yの場合は同じく「OUT 2, -1」を実行する。この切り替えのための-1出力は、アナログ入力を繰り返すだけなら初期化時だけやれば良い。

Xは左に倒したとき最大値、中立センターで中間値、右に倒したときに最小値となる。理想的には。大体の場合、端まで倒しきっても1023や0といった最大/最小値が得られることもないだろうし、中立にしても511が得られるわけでもないだろうって感じなので、キャリブレーションというものがあってだねって話になる。Yは上に倒したとき最小値、下に倒したときに最大値となるが、Xと同様にそんなにきっちりとした値が得られるわけではない。

ゲームでは使い物にならないくらいの廃品再利用なので、新品だともっときれいな値が取れたりするのかもしれないけど、まぁとりあえずあるものでやってみよう。

プログラム

スティック位置にアスタリスクを表示して、スティックをグリグリしたらアスタリスクがグリグリ画面をうろうろする。画面中にアスタリスクがたまりすぎたらスティックを押し込んで画面クリア。そんなプログラムを作ってみた。

キャリブレーションも何もないのでAD変換値そのままを画面に荒くプロットしているようなものだが、ポインティグデバイスを装備してIchigoJamが急激に進化した気分が味わえた。

10 'ANALOG
20 CLS
30 OUT 1, -1 : OUT 2,-1
40 X = ANA(5) : Y = ANA(6)
50 'LOCATE U, V : ? " ";
60 U = 32 - (X + 1) / 32 - 1
70 V = (Y + 1) / 45 - 1
80 LOCATE 0, 0 : ? DEC$(U, 3); DEC$(V, 3); DEC$(IN(1), 2)
90 LOCATE U, V : ? "*";
100 IF IN(1) = 0 CLS
110 GOTO 40

10行目はコメント。FILESコマンドでファイル一覧が表示されるときに「ANALOG」と表示されるようにするためのコメント。

20行目で画面クリア。

30行目でデジタル出力端子OUT1とOUT2を両方ともアナログ入力に切り替える。ここまでが初回限りの初期化処理。

40行目でXとYにそれぞれAD変換値を取り込む。

50行目はコメンドアウトしているが、有効化すれば前回位置アスタリスク消去後に出力されるようになるので、アスタリスクが画面中にたまることはなくなる。

60行目、70行目はAD変換値を画面サイズに収まるように変換している。Xは左>右なのでその反転も含めて実施してUとVに設定する。

80行目、計算したU、V、そしてスティク押し込み状態(押し込んで0)を画面最上行に表示する。桁数が増減したときの上書きがきれいになるようにDEC$()の第2引数に桁数指定を実施している。昔のBASICで言うところのUSINGとかなんとかか。

90行目、新しい位置へのアスタリスクの出力。

100行目、この時点でスティックが押し込まれていたら画面を消去して気分をリセット。

110行目、アナログ入力処理へジャンプ。時間待ちも何もなしに、全速力でこのループを走らせている。

まとめ

余った部品をIchigoJamで再利用することができた。文字しか出ない画面でもダイレクトに位置指定できるポインティングデバイスを接続するとちょっとワクワクすることがわかった。

ちなみに、アマゾンではIchigoJam用アナログジョイスティックというのが売られていて、多分同じような感じで使うのかなぁと想像しつつ、Wii Uゲームパッドの部品交換で不要部品ができたときは今回のような廃品利用に挑戦していただくのもよいかと。